2013年4月23日火曜日

少年ジャンプ



目の前に河が流れている
水かさのある
急流の河だ
茶色く薄汚れた水だ


河の向こうで誰かが見ている
手を振るわけでもなく
ただこちらを見ている
顔がない


河の向こうで鶯が鳴いている
森では桃色の花もちらほら見える
河の向こうには
春が来ている


なんとなく向こうへ行きたいので
橋を探そうとした
川上へ行こうと
急流の河沿いを
のぼろうとした


川上の方を眺めると
河なんて流れてなかった
目の前には河なんてなかった
ちょっとだけ深い
溝があるだけだった


納得して
それを認めた
それを認めたあとで
家に帰った
そして少しだけ眠った

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