拾ってはいけない
と禁じられた
かつて砕かれた幻影を
拾いあつめ
破片を繋ぎ合わせようとして
一つ足りない
私はそれを
失った人々の肯定のなかに求め
あふれ出した仮想の時間に
押し流されては
幻影はついに不具のまま
私の前へ立ち現われる
壊れた幻影は私を愛さず
欠損した肉体の一部として癒着した
暗い生活がうごめいては
私を殴る
苦い覚醒がやってくる
伸ばされた視線の先には
切断の未来
あるいは縊るには短い影の地平があり
しかし私の肉体は
6時方向からやって来て
脇道に逸れることもなく
0時方向の苦悶へ向かおうとする
肉体に精神を引き摺られ
崩落しかけの希望の上を歩いてゆく
壊れた幻影を抱き
裸の足裏に砕けた明日をくっつけて
精神の周囲は300億光年の檻
私は目を細める
そしてそのまま真っ直ぐに歩き出す
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