ココア
小型の砂時計を
君の唇から落下してすぐの
湿気の濃い小箱に仕舞い込む
粘膜の壁に
唾液で遺書を引っ付けて
身投げした言葉どもが
神経の手網を空振りさせて
僕の蝸牛のくびれで詰まった
奴等ははらほらと零れ落ち
僕のパラボラはヒステリー
国道を引き摺るノイズを拾う
そうして少しずつ
酸素と窒素と二酸化炭素と
小さな発光ダイオードが
右側2列の数値をぱらぱら上げていく
8:41pm
が歯を食いしばる
僕の左踵は夜気を踏みしめたい
そういう諸事情を
宥めることもしないうちに
この沈黙を誰の唇にも触れていない
熱いココアに音を立てて混ぜ込んだら
という予想を尖らせた
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