2012年1月21日土曜日

僕には尻尾が生えている


傾いていく風景の重さを
じっとてのひらで量って
右手に浮き出る軽い疲れ

終日を窓際で過ごし
子供の声に耳を塞いで
また粘り気ある夜がくる

労働が人を人にさせる
僕もかつては人だった
今僕には尻尾が生えている

けものにはけものなりの
安らぎはあるだろうし
まだ笑ってはいられる

ひかりの向うの森が
一瞬歪んで鳥が吐き出される
思いのほか大きな鳴き声

そろそろ
錆びた鎌をくわえて
木につながれたままの
明日をもぎに行こうか

背をかがめ
四つ這いになって
裸の尻もあらわなままで

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