2012年1月21日土曜日
『まっちゃん』
小学校のときの同級生のまっちゃんと
僕は五年ぶりにぐうぜん出会った
小学校のときの同級生のまっちゃんと
僕は五年ぶりにぐうぜん大学病院のトイレで出会った
小学校のときの同級生のまっちゃんと
僕はぐうぜん大学病院の脳神経外科病棟のトイレで出会った
ふたりしてパジャマで
つんつるてんのあたまに申しわけのニットキャップをかぶって
ふたりして目もあわせずに
となりあった小便器にじょうろじょうろとおしっこを注ぎながら
ふたりともなあんにも言わないで
ただ小便器の排水口にめがけておしっこを飛ばしていた
じょうろじょうろ
僕はとなりでおしっこするまっちゃんに
どう声をかけたものかとずっとかんがえていた
まっちゃんのほうもまた となりが僕だと気づきながら
どう声をかけたものかと困っているようにみえた
場所が大学病院の 脳神経外科病棟で
さらにトイレでじょうろじょうろとおしっこの真っ最中だし
おまけにふたりしてパジャマで つんつるてんのあたまであるので
お!まっちゃんやん!えらいひさしぶりやなあ!なんて僕は言えなかった
まっちゃんのほうも
お!あめちゃん!どうしたんこんなとこで!なんて言いそうにはなかった
だからずっと なあんにも言わないまんまで
あたまが病気の僕たちはならんでおしっこをしていた
じょうろじょうろ
おしっこが終わったらどうしようとちょうろちょうろと僕が困っていると
まっちゃんのおしっこのほうが先にしとしとと終わった
まっちゃんはいそいそとちんちんをしまうと
僕のほうを見ることもなくいそいそとトイレを出て行った
トイレは僕だけになった
まだおしっこはちょうろちょうろと続いている
ああ そっかあ
僕は僕がちょっとだけほっとしていることに気がついた
それがいいのかもしれないな
僕はおしっこを垂らしながらちょうろちょうろとおもった
僕たちが元気に声をかけあうのは
あたまがふさふさになってふつうの服を着るときだ
たにんのそらに
使いなれないそんな言葉を僕はしとしとと思い浮かべていた
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