1という数字の断崖に爪先だけ出して
痛みはonとoffの切替でしかないという前提で
ぼくはいま立っている 跪かないというただ一つの理由をもって
朝 ぼくの戦いは静かに始まっている
それは始まっていたという過去形を認めることから始まる
ぼくは煙草を燻らせながら1と0の空隙を静かに目測する
運命の仕掛けやひとの去来 社会との齟齬が朝の陽に透かされる
それらを分厚い麻袋の中に突っ込み ひもで口をきつく縛る
いま必要なのはひとつの詐術だ 凡百でも鳩を消す手品師にぼくはなりたい
1と0のあいだに神は住まない 今ぼくが居るのは夜でも昼でもなく朝だ
まっさらな一日の始まりだ 切断された昨日を見送る
そこを越えると美しい街がある 見た事のない色の空と雲 豊かな森がある
1という断崖に爪先だけ出して
痛みはonとoffの切替でしかないという前提で
ぼくはいま立っている
大きく助走をつけ 跳ぶ というただ一つの理由をもって
0 件のコメント:
コメントを投稿